2010/02
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葬流アスカが、射精している。
渚カヲルが、射精している。

葬流アスカが、射精している。
渚カヲルが、射精している。

葬流アスカが、射精している。
渚カヲルが、射精している。

葬流アスカが、射精している。
渚カヲルが、射精している。


葬流アスカが、射精している。
渚カヲルが、射精している。
白い砂の上に横たわる、アスカ。
動かない眼。

潮騒が、一定の間隔でシンジの鼓膜を叩く。

月が輝いている。
月は、海の彼方から延びた血をセロファンにして、地に赤みがかった光を落とす。

視界は海と砂浜に分断されている。赤の海と白い砂。

白い砂浜は月の体温を受け付けず
熱は尽く、抜けるような星空に奪われ続ける。

海は、熱を失ったまま、リズムを刻み続ける。
ザザーン、ザザーン、ザザーン、ザザーン

潮騒は胎動を連想させるが、
海水は砂浜に到達すると白い砂の光度を一瞬下げるだけで、死んでいく。
白い砂は海の墓場だ。砂は、唯そこに在るだけで、何一つ生み出さない。

砂は、総てを奪い、空に全てを献上してしまう。
空に、母さんがいる。総てを見限った母さんが。
少年は、少女とともに、砂浜の暗く深く小さい二つの影になっている。

再び、手を眺めるシンジ。


右手を月にかざして、親指で中指の先端をこする。指は逆光で暗い。
爪の間に詰まっていた白い砂が、月明かりを反射しながらパラパラ散る。
蟻、蛆、黴の胞子、抗体、精子、なにも、いない。綾波も。
海の果てから漂着していた綾波の眼球の腐敗臭も、既に失われている。

「ねぇ、おかあさんの内蔵が引き千切れるのを見るのって、どんな感じ」
白い砂の上に横たわった、アスカ。人形の眼は動かない。

身体を起こし、背を丸め、眼を見開いて、その動かない眼を凝視するシンジ。
「痛かったんだよね、おかあさんのお腹の苦しみがそのまま自分の苦しみになっているのが嬉しかったんだよね、お腹の中心から吐き気が、沸騰が迫って、けれどおかあさんも同じで嬉しい、僕は知ってる、僕もうみんな知ってるんだ」

海の向こうに、石化した巨人の十字架。
その更に奥にもう一体、霧に覆われてよく見えない十字架。

「ねぇ、何か言ってよ。」

十字架は記憶を呼び覚ます。アスカの網膜を介して、シンジの中に移された記憶。
太陽の周りを舞う翼の巨人、
掲げられる赤いひきつった手、
空へと引き擦り出されていく腸、
何も映らなくなったモニター、
左目の情報を寸断する槍、
303号病棟の天井、
沈降する振動で震える赤い戦闘服の脚、
差し伸べられる天の閃光、
義母からの言葉を受けた電話、
加持を包むあたたかい服、
吊された人形、
白い天井に吊り下がった白い死体、
白い部屋、
白い服を着た母。


「アスカも僕の事みんな判ってるくせに!!
 それとも、何もかも判ってるから話さないの?僕だって知ってるよ、
 アスカだったらきっとこう答えるんでしょ、
 あんたは何も判ってないって。・・・・・・・・・・・ねぇ

 僕を助けてよ。・・・ねェ、

 僕、ダメだ、
 何も変わってないチクショウ!!!!!!僕はダメだダメだダメだダメだダメだでも僕はこうして話しているのに、アスカ答えろよ、ねぇ、僕はアスカの事わかりたいよ!!また太陽が昇るよ、もう何回太陽が昇ったのか判らないよ、僕最近太陽が熱く感じられないんだ、アスカはずっと寝たままだから見えないだろうけれど、あの丘で折れてた電柱が熱でドロドロに溶けて何だろうね、びっくりしたよ、でも僕のからだはなんでもないんだ、僕どうしちゃったんだろうね、何も食べてないけど、なんか、お腹が空くって事自体が分からなくなりそうなんだ、ね、ここは何もないけど、本当に、何もないよね、ミサトさんのペンダントもどこかにいっちゃった、海の遠くにあったビルも沈んじゃったよ。ねぇ、このままだと、本当に何もかも無くなっちゃうよ、

  アスカ、太陽が昇ったら何も見えなくなるんだ、

  ずっと寝そっべたままでもそれくらいは知ってるでしょ、まばたきもしてないしね。空は太陽の光で真っ白になって、砂浜も真っ白で、あの赤い海だって光に負けて真っ白になっちゃうんだ。凄い光だよ、だけど眼は痛くならないんだ、不思議なんだ、なんか、痛いってどんなことだったかも忘れそうだよ。なんでまばたきするのか分からなくなったから僕も最近はまばたきするの止めたよ、どうせ、眼をつぶったって、光は瞼を無視して入ってくるから、どっちにしたって真っ白だよね、この眼、夜にしか役立たないよね、

  アスカ、何かができるのは、夜のうちだけなんだよ、」

反応は、無い。

 

少年は、少女の胸に耳を付けた。

少女の柔らかな乳房の感触が少年の耳を包む。少年に性的な興奮は無い。

少年の耳に、他人の鼓動が、肉の奥にくぐもって聞こえてくる。
アスカは、生きていた。
アスカは生きていた
アスカは生きていた
アスカは生きていた
アスカは生きていた
アスカは生きていた
アスカは生きていた

再び孤独感が少年を襲う。怒りが生まれる。安堵が、悲しみが、喜びが、苦しみが、
あらゆる感情が、堰を切って去来し、頭の中で猛烈に混濁する。

シンジは、アスカの赤い服を首から引き剥がした。

アスカの首が、浮いた上半身に引っ張られて力無く持ち上がり、堅い服が裂けると、
砂に後頭部が打ち付けられ、やがて元の位置、元の姿勢に戻る。

白い乳房。しかし、何も感じない。アスカの身体も赤と白の二つに分かれた。

終末的な日光を照射され続けてなお、アスカの肌は白く滑らかなまま、
何ひとつとして変化は無い。少年の肌も同様に一切変わらない。
海の向こうに十字架が立つ前と、同じ色のまま。
世界は、2人に何の働きかけもしない。
 
アスカの眼は空に向けられたまま動かない。
何の感情も表さない。

アスカの眼はどこか別の世界の物に思えたので、
シンジはその眼を見ることに臆す必要が無い。
人形に填め込まれた、プラスチックの眼球。
アスカの生を確認した事に対する感情は減衰し摩滅する。
人形だ。アスカの子宮は二度と血を流さない。
シンジは勃起しない。陰茎が意味を持たない。
この世界には、付け足す物が何も無い。

アスカは、何か付け足したいという感情も欲望も既に放棄してる様子で
白い皮膚は、やはり砂浜と同じ色だ。
皮膚は惨めな血の墓場を包む羽衣だ。
皮膚の内側は、まだ赤いだろうか。
心臓は赤い血を送り出しているのだろうか。
この体の半分を覆う服が、既に全ての赤を奪ってしまっていないだろうか。
アスカは、本当に生きているのだろうか。
 

アスカの、白い胸にもういちど耳をあてるシンジ。

心臓の音。
心臓の音。
水の流れる音。
水槽の中を流れる泡の音。水槽の壁は冷たい。壁の中に手を延ばすことはできない。

シンジは、両手でアスカの顔を掴み、指に力をこめた。手の甲に筋が現れる。その顔と自分の顔とをグッと近づけ、

虚ろの目を自分の眼球のすぐ前に置く。叫ぶ。


「あああああああああああああああああ!!!!!!!」

 


沈黙



アスカのヴィジョンが壊れ、アスカ、のこと判らない

いや、初めから何も判っていやしない。何故、これが、ここにいる

アスカは違う、アスカはいない、アスカは白い大理石に隔てられてどこかへ消えた、

やっぱりあの心臓の音は夢だ、アスカに心臓は無い、人形だ、目はプラスチックだ、

眼球がプラスチック製か確認しよう。


人形の頬から手を離し、顔を砂浜に落とす。

跳ねた砂が、人形のきめ細やかな髪の隙間に入り込む。顔に填め込まれた眼球。

シンジは目の感触を想像しながら、震える手を伸ばす。

弾力を持ちヌルヌルした感触の想像は手を震わせ、

鉄の無機的な感触の想像は、手の震えを押しとどめようとする。

手が今まさに触れようとした瞬間

 

眼が動いた。


シンジは背中に冷水をかけられたような不快に包まれ、ヒッと背を反り返った。

眼は一点を、シンジの眼を見据えている。

恐怖に捕らわれたシンジ。前方の眼は無表情のまま、ただこちらを向いている。

その角膜に、動かない自分の姿が映っている。

碇シンジの顔だ。碇シンジの顔に眼球がある。碇シンジは動かない。人形だ。

碇シンジ、僕だ。そうだ僕は碇シンジの心臓の音を聞いていない。

碇シンジの肌が、月明かりを跳ね返して白く光っている。

僕は碇シンジの眼から眼をそらせずにいる。

僕はずっと碇シンジだ。碇シンジでしかない。碇シンジでしかなくなった。僕は碇シンジの事も判らなくなった。違う、

 

僕は碇シンジじゃない、

 

僕は僕だ、

 

僕は僕以上のものじゃない、

僕はここにいる、それだけ、

アスカが僕を碇シンジであるように押しとどめている、

アスカが全てを決めつけ押し込んでいる、
 

少年は少女に覆い被さり、その首に手をかけた。

気道が潰されるが、呻かない少女。

 

その目には星空が映り込んでいて、もう少年は映っていない。

冷たくて綺麗な空。碇シンジは消えた。

 

手に更に力が加えられる。少女の首に出来た溝が深くなる。

呻き声は産まれない。

首の骨が折れる。


海から潮騒が聞こえる。潮騒はなおも一定のリズムを刻み続けている。

アスカの中に、赤い海は広がっていなかった。

砂まみれの包帯が縫い合わせていた、白い腕。中指と薬指の間から始まっている肉の亀裂は、

黄色く曖昧な光でボーッとなり、正確な輪郭を捉えることが出来ない。白の布切れも、白の砂浜に溶けて、喋らない。

人形のまま応えずに、アスカはアスカのまま生きている。

ずっと。

人形の眼を覗き込めば、またいつでも碇シンジは産まれるだろう。

寂しさは消えない。

歯を食いしばる。鼻の奥が冷たく悲しいもので詰まる。息を吐く。

・・!!

手の力が抜けた。

碇シンジは、アスカの頭のすぐ隣の砂に頭を打ち付けた。

耳が、アスカの髪に触れる。

っう。
・・・・・っっ!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、!

・・・・
 


虚弱の眼に映る物。
月の揺れる海。海に浮かぶ十字架。

歩き出す人影。スニーカーの足跡が、月明かりに照らされて、蛇行しながら続く。

赤い海が、足下に迫る。
血の海がある。

 

海に落ちた。

赤い水の中は暗く、天の方向に視線を向けても、一切光は見えない。

不透明の水は、シンジの口から鼻からゴボゴボと入るが、苦しくない。

水に味はない。ほのかに暖かい事に気付いて、怖れも消える。

その微弱な温度に手繰り寄せられ、
シンジは真っ暗な、感覚の世界の奥へ奥へと漂っていった。

何も、現れない。
何も見えない。

深さが分からない。砂浜から、どれだけ離れたか分からない。身体に触れてくるものは、揺り籠のような波の風だけ。ゆらゆら揺れて体が流され、海と一つに、何もかも曖昧になる、微かな温度に包まれて、自分の存在が薄らいでくる。微かな温度が肥大を始める。自分が喰い潰されていく。

それでも眠らない自分。

夢。



太陽が昇った。

海面は真っ白になり、血の海を隠蔽する膜となっている。陽炎は立たない。

全ての熱は膜に拒絶され、冷えたままの血が中を流れる。

光が届かない海の中は、依然闇に閉ざされている。

シンジは、漂っている。手で自分の顔に触れている。手は見えない。指が頬を伝う。指の質感のみが感じられる。


遙かな血の流れの奥底から、太陽を探すシンジ。空がどの方向にあるのか分からない。
 

一本の電線が、熱に焼き切られて水に沈んだ。電線は、水中で先達と複雑に絡み合って動かなくなった。
電線が全て落ちた電柱。電柱を成す粒子が繋がりを失い、砕ける。海に落ちたコンクリートの破片が波を作り出す。
波は光に塗りつぶされて影をつくらない。

水が破れて、雲が無い。雨が無い。
なにものも、刺々しさを癒してくれるものを望まなくなった。棘は光に折られ、ひしゃげていく。

光る天地を拝み続ける十字架も、両腕を失くして只の棒になった。
眼の無い塩の柱、リリス、足下の海に喰われ消えてる。
血は流れない。膜の下の血の淀みも、淀みの只中からは観測出来ない。


砂の上に横たわる少女は、周りの砂の真っ白な光に包まれて、どこいるのか分からない。

海の底。潮騒は、耳に届かない
旭さん(http://emilysaysgetlost.web.fc2.com/)主催の「さよなら教毒本 惨」に参加させて頂きました。
詳細は さよならを教えてファンサイト さよなら教 にてご確認下さい。
冬コミ 12/31(木)西 "し" 20a
さよなら教毒本3  冬コミ2009/12/31 西し20a|さよならを教えてファンサイト「さよなら教」
昏睡から目覚めたアスカの見舞いに行くシンジ。

ベッドに腰掛けているアスカ。右目に眼帯を嵌めている。
呆然と天井のほうに視線が浮いている。

シンジ「大丈夫?アスカ」
アスカ「・・・
    随分酷く犯されたものね、あの薄らバカに
    鈴原のチンポの黒さに笑ったわよ
    まんじる吸いまくった中二黒チンポとかグロくて耐え難いんだけど」
シンジ「大丈夫なの?アスカ?」

シンジ、アスカに向けて味噌汁を差し出す。
満面の笑顔。残酷な天使のテーゼの最後に映るシンジの笑顔。

シンジ「ほら、お味噌汁。あったかいよ」

黒くなるアスカ。目が赤く光る。
アスカ「…死ねよ」

シンジの味噌汁を蹴るアスカ。
ぶちまけられる弁当。
味噌汁が飛び散る(シンジの精液の意味が反転)

シンジ「あ、アスカ…」
アスカ「誰だお前… 死ねよ…」

シンジ「……
    ゴメン」

シンジ、軽く残飯を片付けて、病室を去る。
アスカ、去った後の病室で、頭をベッドのパイプに叩きつけ続ける。
ゴン、ゴン、ゴン、ゴン、ゴン、ゴン、ゴン、ゴン…

便所に駆け込んで、ゲロを吐く。
味噌汁を拭き取った雑巾が干してある。
その近くに、味噌汁漬けになって捨てられた手紙。
夏祭りへの招待状

便所からベッドに戻ると、既に日が暮れている
シンジ君が毎日弁当を持ってくる
毎日毎日みんなと一緒に弁当を食べる事に吐き気を催すアスカさん
「ごめんなさいね、ちょっとご飯は別でいいかな?」
よそよそしい言葉でシンジ君レイさんトウジ君達の輪から離れるアスカさん。

戦場で大活躍アスカさん。
すごく活躍してるけど、やる気も無いアスカさん。
「シンクロ率って…結局才能よね…。
 周囲の承認を求めて喚いていた自分が恥ずかしい…。
 どうでもいいわよ、もう」
今日も無気力なまま使徒さんを殺しました。
らくちんぽ、らくちんぽ…

シンジ君がセックスしたがってるので、セックスするアスカさん。
「暇だし…うんこちんちん…」
キャラクターが崩壊していくアスカさん。
今日も無気力なまま使徒さんを殺しました。

「私は…勝ち上がる興奮が好きなのね。
 一番がデフォとか、飽きるのよ…。
 正直、シンジとかゴミにしか見えないのよね…。
 同じ人間と思えない…知的障害者ね…。
 今度、ちょっと初号機つぶそうかしら…」

きまぐれにシンジをいじめはじめるアスカさん。
協調性が微塵も無いので周囲に咎められます。
バカッ!非人ッ!外人!ウケるッ!!死ね!!!!
死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね!!!!
死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね!!!!

面倒くさくなって、ロンギヌスの槍を太陽に投げて、太陽系が崩壊したんだYOー!
みんな、しんだ!!
あたま、うじむし!

何ヶ月か前に、罠魚二色さんと合作したもの
仮設伍号機エントリープラグ内で、ライム色のケーブルを振り乱しながら
真希波マリがお歌を歌っている。

「ぼくらは みんな いーきてっいるー
 いきーっているから かなしーんだー」

使徒の骸骨頭が飛来して、伍号機の頭部を奪って闇の中に消えていく。
真希波マリがお経を唱えている。

「みみずだーって おけらだーって あめんぼだーって~
 みんな みんな いきているんだ 友達なーんだーー」

伍号機の首からおびただしい液体が噴き出して
A10神経を部位切断した真希波マリが首なしのまま手を伸ばす。
ターミナルドグマの奥に使徒の閃光。閃光に手をかざして歌ってる。

「てーのひらをー たいよおにー すかしてみーれーばーー」

首から噴出した血液が伸ばした手を真っ赤に染める。

「まーーっかーにー ながーーーれるーーー ぼくの ちーしーおー」

血液が凝固してロンギヌスの槍を形創る。槍を手に取る首無し伍号機。
使徒のおまんこを刺して貫く。血を血で洗う。

お役御免で射出されたエントリープラグは、射精に疲れたおちんぽ様で
ミミズのようにだらしないプラグ内から、未熟児みたいに真希波マリが排泄されました
*「最近、ずっと職場に引きこもって、人とまともに会話していない気がします。ディスコミニュケーションです。ヤバいです。なんだか、色々リセットしたい気分が高じてますが、それでも複雑な処理のプログラムと検証物を仕上げると気分が良かったりします。この仕事が好きなような気がします。けれど、その検証物の内容を、口頭で整然とゆっくりとカツゼツ良く解説する事が上手に出来なくて困るのです。上流工程の人達は快活なコミュニケーション能力を有していて、彼らの会話が聞こえると、自分に絶望してしまう。win-winな関係と言うけど、それはつまり、今朝読んだ「ホンソメワケベラ」の掃除行動と、その掃除を受ける魚の関係と同様に、各々が別種の利益を求めれば良いわけです。コミュニケーションが苦手なら、それを補うように偏執的な仕事を目指せば良い。ネット全体で見て三流でも、半径5メートルの世界で承認されているなら、必要以上に焦るほうが気持ち悪い。ディスコミュニケーションの状態に陥っているのは、同種の利益を求める人種同士での利害が食い違っている点に問題があるのではないでしょうか。どうしたら上手にやっていけるのか?例えばこのブログのように、思った事を全て正直に表面化する姿勢を貫こうとする姿勢が問題?頭が痛くなってくるなぁ」


僕がぐるぐる考えている事とは無関係に、
高田望美はフェンスの奥に向けて紫煙を飛ばしている。

「あー、夕陽綺麗だな、死にたいなー」

*「死ぬなら、社会に出て、十分苦しんでから死んだほうが面白いと思うけど」

「ブツクサと、子供みたいな事言ってるオッサンに、そんな事言われてもな。」

高田望美が、肺の奥まで煙を吸い込み、空に向けて一気に吐き出す。
僕も一応煙草を吸っている。周囲の人たちとのコミュニケーションで話題の種になるからだ。
銘柄について知識があれば、多少会話を切り出す事も出来る。

*「何吸ってるの?DEATHとか?」

「そういう先生は。…マイセン、ウルトラライト… ふうん」

*「君は何を?」

「別に、何でもいいですよね」

気が付いたら下手に回っている。となえ先生に笑われている気がした。
僕は誰に対してもそうだ。醜い処世術だ。こんな時、俺は死にたいと思う。
夕暮れの中、風が吹いて、自分の怒りを自覚して恥ずかしくなる。

「…なんか暗い人だね。第一印象と全然違う。」

*「よく人に多重人格って言われるよ」

「ふーん…」
別に、あんたの事なんてどうでもいいんだけどな、という言葉を飲み込んだのが、鈍感な僕にも分かった。
いや、それは被害妄想?なんだろう、疲れる、疲れるなぁ

高田望美は、更に一本煙草に火を点けた。
煙を、ふーっと吐いて、眼下のグラウンドを眺めている。
「先生。DVD、返すね。」

*「あ、マジで?どうだった?キアロスタミの、桜桃の味」

「いや、ごめん、途中で寝ちゃった…」

*「そっか… 好きかと思ったんだけどなぁ」

アッバス・キアロスタミの「桜桃の味」は、自殺する事に決めた中年の男が、自分の墓穴に土を埋め立ててくれる人を探して、砂丘の上を右往左往する話だった。死に興味を持つ彼女なら分かってくれるかと思ったのだけど、彼女から見れば「中年の自殺の話」でしかないのだろうか。自殺をすると決めて積極的に動く彼の姿に、加齢臭は感じなかったんだけどなぁ。

*「おっさんが主人公の映画だから、興味が沸かなかった?」

「え?いや、別に、おっさんが主人公で面白い映画は沢山あるけど。インディージョーンズとか」

*「あ、ああ、そうだね…」
何だろう?お互いに引き出しが噛み合わない感覚。
このディスコミニュケーションが耐え難いんだ。

高田望美が、いきなりグラウンドに向かって
「バーーーーーーーーカ!!!!」
と叫んだ。

*「!?」

「ちねええええええええええええ!!!」

*「ちょ」

「イライラする…」
タバコを吸いながらフェンスを蹴ってる。ちょっと、何してんの。
フェンスに頭をゴンゴンとぶつけまくってる。ガッシャン、ガッシャン
「あああああーーああーー」

何だろ、ディスコミニュケーション…。
ああ、話はループするんだ。「同種の利益を求める人種同士での利害が食い違っている」ために、ホンソメワケベラの共存win-win関係を構築できない状態が、ここにも発生してるんだ。僕は、成長するために、この状況を打開しなければ。

僕は高田望美の肩を掴み、フェンスから引き剥がす。やめろって。
*「やめろって。何、なに狂ってんの」
高田望美は僕を突き飛ばす。尻餅を付く。いってぇ

「帰るわ…」
高田望美は、ipodのイヤホンを耳に嵌めて、行ってしまった。
「お疲れ様」と言いそうになる自分が、嫌になった。

もう死んだほうが良いだろうか。途方に暮れながら、一服して、空を見上げて、雲が夕陽に照らされて綺麗だな。DSを立ち上げると、御幸がいる。「彼女に自殺の映画を勧めるなら、『鬼火』なんかはどうですか。下品ですが『自殺サークル』あたりも良いかも知れませんね。」僕は、どちらも見ていないので、何ともコメント出来なかった。ただ、「下品な映画」を紹介して、暗に軽蔑をちらつかせるあたり、なんともリアルで凄いゲームだなぁと思った。ゲームなのだった。DSを閉じて、更に一服して、また途方に暮れる…。

*「100万人の少女が天から降ってくる歌があったよなぁ。ああいうのが好きそうなんだけど、筋少はもう世代が違うのだろうかな。別に、俺も世代違うけど。根本的に、モノを通してコミュニケーションをしようとする姿勢が、もう根本的に誤ってるんだ…。ただ、自分一人が死ぬよりも、100万人をビル屋上からダイブさせる毒な思想を撒き散らしたほうが人生への達成感を…その達成感が既に男臭いのか。ワールドトレードセンターに特攻する事に夢を抱くのは男だけなのかな。男とか女とか言っている事がもう気持ち悪くて…」

日が地平線に静かに潜っていく。屋上で途方に暮れる男は、途方に暮れながら、あまり生産性の無い事を考えている。途方に暮れているのに、毎日、結局また学校に来る。そして飽きもせずに途方に暮れる。

高田望美は、醜く歳を取った自分を自覚させる。醜く歳を取った自分を自覚する自分に希望を抱く自分に失望して、ぐるぐると回る。泣いたって仕方が無い、叫んだって何の解決にもならない。学校を卒業しないといけないのか。屋上から跳んでグラウンドに死体を残す事と、学校を失って静かに死ぬのとでは、どちらがお好み?

給水等の上に、上野こよりが転がっていた。「その卑屈さは、既に傲慢ですよ」上野こよりなら、ビル屋上に立たせた100万人の少女を背後から射殺すのだろう。強いな。今日は、「wii fit」で体を鍛えて、強くなろう。身体は資本です。資本主義万歳。


タッチペンで御幸の喉仏をノックする。
御幸の喉仏の感触を想像するために、自身の喉仏もノックする。
喉仏を触るときの独特な不快感は、性差を越えて共有できるものなのだろうか?

我慢汁を垂れ流す珍棒を使って、DSの窓の奥にいる御幸の皮膚をつつき、引き剥がす。亀頭で叩いて、裏返された皮をピンで固定する。「…私の苦しみは私の苦しみです」女性の喉仏の感覚を理解出来ない僕にとって、僕の苦しみは、僕の苦しみです。

「マジックを手にとって下さい。あなたの喉元に、六芒星を描いて下さい。その星は私の遺書、私の死の残像です。」彼女の肝臓を掘り起こす。「そして私は、貴方の喉仏を住処として蘇る。貴方が電源を落としても、蘇る事を祈り続ける。」大動脈を切断して、タッチペンでつまみあげた心臓から、万華鏡のキラキラとした光が溢れ、顕微鏡で拡大した細胞のような有機的な構造が再帰的にグルグルと回り、僕は戸惑いながら、御幸の音声に従って、自身の喉仏に六芒星を描く…「ありがとう、先生。ファラオは決して蘇らないけれど、私は貴方の体に生きた証を残す事が出来て、嬉しいです」六芒星が描かれた僕の喉仏は、たった今、目黒御幸の棺と化した。この棺を開く時、つまり僕が火葬される時、目黒御幸の相似形が、初めて現世の空気に触れる。



「先生。喉仏は軟骨なので、火葬すると残りません。ちゃんと調べて書いてるんですか?」
http://www.sougi.com/infomation/knowledge/adsapple/apple.html
「いいじゃない。君は火葬されて、炭となって、天に還った。」
御幸は僕に軽蔑の視線を投げかけて、
「貴方の言葉は、どこか人を軽んじています。人を、物事を、馬鹿にしています。」
と言い捨てて、本の世界に帰ってしまう。

僕は彼女の本の世界に入る事が出来ない。世にひしめく様々な文化に背を向けて、何事にも没入する事無く、軽薄に生きているくせに空しさに怯えている。怯えているんです。目黒御幸は僕の脳内を見透かさない。僕は見捨てられたらしかった…

弓道場に行って、上野こよりをタッチペンで突付きます。弓が突き刺さり、眼は割れて、腱が切れ、肋骨が砕けます。屋上に行って、高田望美の背中をタッチペンで押します。まひるのアヌスをタッチペンでほじります。天使の頭を触手でなでなでします。頭にぶちまけられた白をタッチペンで引き伸ばします。天使が、はなちょうちんを作ります。僕はそれを突付いて割って、触手を鼻の中に進入させます。

「わ!こりゃ引くわ!君、やっぱりモテないだろ~」
DSで少女を殺しまくる僕の背後に、となえ先生が来てました。
僕からDSを取り上げて興奮しています。
「すげぇ、最近のゲームすげぇなぁ!いや、私もこういうグロ系を漁ってた時期があったからさ、こんだけ表舞台に出てるとは感激だね!」
となえ先生は、アングラ趣味まで備えているんですね。

となえ先生は、ドリルを取り出して、怪物の頭蓋骨をグチャグチャに掻き混ぜ始めました。笑いながら、豪快に解体します。ゲームのプレイの仕方にまで、個性が出てしまうのか… 自分の陰湿なプレイ内容に自己嫌悪と恥を抱いてしまう。僕は彼女に勝てないのだろう、苦手なのに、いつもこうして近くにいる… 「スカッとしたよ!面白いねコレ!」…これはそんなに爽やかに遊ぶゲームじゃないんだ、違うんだ…。ネタゲー扱いするのはやめてくれ…。

僕は「生きることの空しさ」といったテーマで電子の御幸に問いかけるけど、となえ先生は、そんなテーマを別の世界、別の次元で問うのだろう。僕は、生の意味を問いかけるべき場を、他の舞台に求めるべきなのか?答えは出ないから、取り返したDSの電源を入れる。ディスプレイの中、となえ先生に八つ裂きにされた怪物の背後で、返り血を浴びた目黒御幸が体育座りしている。生きている事は空しいよね御幸。僕の御幸は生きる事の無意味について同様の感覚を抱いているハズだ。御幸は動かない。殴り、殴り、殴り、頭蓋骨を割る。御幸は動かない。畜生、御幸は動かない…。DSを切ってトイレへ行く。用を足し、手を洗っていると、六芒星でデコレーションされた僕の喉仏が鏡に映る。これではまるで、僕はキチガイのようではないか。愉快だな、と思いながら、手を拭いて、DSを取り出して、御幸を殴る。(わ!こりゃ引くわ!君、やっぱりモテないだろ~)妄想少女を陵辱する事は、現代においては個性的で創造的な行為なんだ。脳内をチューニングし、既成の倫理を再構築する、知的な遊びなんだ。俺を、となえ先生の土壌に上げるのは勘弁してくれ。畜生、御幸、分かるよな御幸!「分かります」分かるよな!「分かります」死んでしまいたい「死んだらよいと思います」嘘です「そうでしょうね」そろそろ今日も電源を落とさないと「人間も眠りますからね」明日が大変「意味が無いとか言ってるのに矛盾してますね」ああああ「あああああ」僕をPCから離して下さい「さよなら
「本当に昨日の夢は生々しくてハッキリ覚えてます。槍で目を串刺しにされるんですよ、怖いでしょ。で、刺されて悶えているところへ追い討ちするように全身を槍で刺されて。棒状のモノって夢判断ではペニスの象徴でしたっけ、なら私はよほどの欲求不満?」

「低俗な人は、何事も低俗にしか解釈出来ないものよ」

「愚直な回答ね。ロンギヌスのチンポとか答えなさいよ。つまんないわよ。チンポって言わない奴には存在理由が無いから死んでくれない?今の時代はセックスセックスセックス。性的な記号を山ほど盛り込まないとビジネスも糞も成立しないのよ!」

「夏なんだから、地域の盆踊りに行きなさい。そんな不健康な発言、無かった事にしたくなるわよ」



アスカさんが、シンジと連れ立って夏祭りに行きます。
アスカがあまりに下ネタを連呼するので、シンジ君は彼女の精神汚染の具合を心配します。

「あのさ葬流、何か知らないけど」
「うるさいわね!!女が精子精子言って何が悪いの!?あんた碇指令がセックスして生まれた精子の分際でくっさい臭いを私にすり付けてんじゃないわよ変態!!」
「アスカ…。」

碇シンジ君は一度初号機の体内で全身をバラバラに分解された上で再作成されたチルドレンです。単純に碇ゲンドウと碇ユイの精子と卵子が結合して生まれたヒトと定義する事は出来ません。脳組織を分子レベルまで分解された上で再構築された人間の、意識、魂の継続を証明する手段をヒトは持ちません。碇シンジ君当人は、エヴァに取り込まれる前と後とでの意識の継続を疑ってませんが、単に記憶も含めて復元されているための錯覚に過ぎず、シンクロ率400%に達した時点で実は彼は死んでいたのかも知れません。彼はS2機関の一部を有した状態で再生したので、食欲・性欲・睡眠欲を全く失ってしまいました。欲望の欠けたヒトはヒトでありましょうか。原罪の穢れ無き人間に進化した自覚を曖昧にする葬流アスカとのコミュニケーションだけが、彼をヒトらたしめるのでありました。

アスカの頭がおかしいので、シンジは「わたあめ」を買って、彼女に渡します。
「シンジ、フランクフルトを買わなかったのは私の腐った話題への遠回しな批判?一体何様のつもりで私の冗談に口出しするのかしら。親子連れで溢れる夏祭り会場で私がフランクフルトでイラマチオごっこを始めるとでも思ってるのアンタは変態!死ねばいいのよ!死ね!」
「アスカ… アメがたれるから、早く持ってよ…」

ご飯を食べるフリをしないと、一緒にヒトとご飯を食べないと、円滑なコミュニケーションが成立しないので、碇シンジはフランクフルトを買って食べ始めます。
「アスカ、この太鼓のリズム、たまらないよね。この提灯の光、自分達が日本人である事を誇れる感じで楽しい気分になるよ」
「私日本人と違うし。あんたの日本語拙くてイライラするわ」
「アスカ…。」

盆踊りを見物するシンジとアスカ。使徒が降ってきて、爆発して、みんな死にます。人と人とが、助け合って、築き上げた全ての暖かい繋がりが、折り重なった死体に化けて、全て雲散霧消します。笑顔が死滅、屋台骨は折れ、親子連れは死に、暇つぶしの若者が死に、交通誘導のおじさんが死に、アスカが死に、みんな死に、エヴァンゲリオンな事になってしまって、シンジさん絶叫です。生きてても、仕方が無い。生きていても、意味が無いです。

砕けた壇上の太鼓を、叩き続ける真木波マリ(使徒)!和太鼓で奏でられるブラストビート!生存者の内臓に重低音の振動を浴びせかけつつ、放送席から奪ったマイクで叫び始めました。
「あはははははは!ひっでー事になってるにゃー。妄想だか犯罪だか知らないけど、そんなに無駄に殺伐としても、楽しい事ひとつもないよ!」
跳び、着地し、碇シンジ君の眼前に立ち塞がる真木波マリ
マリ「きみ、学校でよくイジメられてたでしょー」
シンジ「自分の事、イジメられるタイプの人間だとは思っているよ」
マリ「お前のその腐った根性を叩きなおしてやるにゃー」
シンジ「アスカを返せ」
マリ「その一途な[生きる理由]が、君を堂々巡りの妄想から救うんだと思うんだよ。シンプルになれて良かったジャーン」
シンジ「アスカを、返せエエェエエエエエエエ!!」

初号機によって再構成されたシンジの肉体が、ATフィールドを発生させて
拒絶の右手が唸り、マリの頭蓋をスライス
マリ「あはははははは!!燃える展開になってきたね!殺してよ!!殺し合おう!!これはセックスだよ!!セックスだ!!」

シンジの右手がペニスに変形し、マリのヴァギナをゴリゴリゴリと突き破りゴリュンゴリュン

マリ「はははは!!知ってる?使徒と使徒がセックスして子供が出来ると、人間は皆滅ぶんだよ!」

シンジ「お前の子宮を潰して、アスカを引き摺り出す」

シンジの右手がミキサーに変形し、マリの膣内を出鱈目に切り刻みます。
鮮血が舞い散ってます。鮮血の噴出は、全てCGで滑らかに描写されて綺麗です。

マリ「グッロいねええ興奮するねええ!!私でもドン引きだよこれはああああ!!!」
シンジ「人を殺す奴は死んでしまえ。気持ち悪い」

マリ(使徒)が全身切り刻まれて、ミートボールが沢山転がっています。
シンジ、マリの臓物の中で倒れているアスカを転がします。

「アスカ、アスカ、目を覚ましてよ、アスカ!!生きていても意味が無い、生きていても仕方が無い、せめて意味があるように見せかけてよ、アスカ!!!」

死者を蘇らせるための儀式として、精子をアスカの死体にふりかけるシンジくん。
夏祭り会場の瓦礫と死骸の中で自慰しながら、シンジ君は警察に逮捕されました。
暑い暑い夏の日。裁判で負けて、少年法もスルーで、14歳少年が死刑宣告受けました。

死刑囚碇シンジ君のS2機関が覚醒します。絶叫し、目からビームを打ちます。ビームが月に到達し、月が裂けました。目ビームが冥王星に到達し、銀河を焼き、膨張する宇宙の集束が始まり、シンジは、自身の人生の意味を考える事をやめて、オッサンになって生きたい、と願うようになりました。無理でした。首を吊って、死にました。
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